古いラップトップPC(2001年製)に、様々なLinuxディストリビューション(以下ディストロ)を入れてみました。

2001年代のラップトップPCとは富士通のFMV-6000NU/L(公式サイトの仕様表)というものです。簡単なスペックは、CPUはPentiumIII 800 MHz、メモリは128MB、HDDは10GBといった具合です。

モニタサイズは14.1型で最大解像度は1024×768。Pentium IIIなのでアーキテクチャ名はi686という事になります。

参考

Puppy Linux 4.1.2編 (puppy-4.1.2-JP-flashplayer10.iso)

Puppy Linux 4.1.2

VirtualBox上で動かしたPuppy Linux 4.1.2

最初はPuppy Linuxを選択しました。Puppy Linuxは驚くほど軽快なLinuxディストロです。公式サイトによると古いPCを対象としたディストロとの事ですが、予想以上に軽かったです。1GHzに満たないPCとは思えない程でした。

Puppy Linuxはパッケージ形式はPETという独自のものを使用しています。デスクトップ環境はJWMというものを採用しています。最近のLinuxディストロのデスクトップ環境は殆どがGNOMEKDEを採用していますが、この2者は高機能で柔軟性が高い反面、低スペックPCにとっては重いといった側面も持っています。そのような理由からJWMを採用したのでしょう。JWMはGNOMEやKDE程の機能はありませんが、Windowsライクなので多くの人は操作に迷うことは少ないでしょう。

WebブラウザはデフォルトではSeaMonkeyが採用されています。

Puppy LinuxはライブCDという形態で配布されていますが、CDでブートしてもライブCDとは思えない程軽快に動作します。GPartedというパーティション編集アプリケーションも備えているので、パーティション編集ツールとしても役立ちそうです。

Puppy Linuxのインストールは直ぐに終わります。本当にインストール作業をしたのかどうか心配になるくらい速く終わります。画面解像度も1024×768をすんなり認識してくれました。

本当はここで終わりたかったのですが、問題が発生してしまいました。Adobe Flash Player 10が不安定なのです。

一部のFlash Playerを使用しているサイトに行くと、Mozilla FirefoxやSeaMonkeyが一瞬で落ちてしまうのです。検索して分かったのですが、Flash Player 10がLinux上で不安定な事例は結構あるみたいなのです。

参考

ですが全てのLinux環境でFlash Player 10が不安定なわけではありません。実際に私のAthlon64 X2マシン上のopenSUSE 11.1 x86_64のFlash Player 10はとても安定動作しています。

そういう事で、次のディストロを探す事にしました。

OpenSolaris 2008.11編 (osol-0811.iso)

OpenSolaris 2008.11

OpenSolaris 2008.11ライブCD起動失敗

その他SS : 画像2

“Linuxディストロを探してみた”という記事で、いきなり非Linuxが出てくるのもアレですが、”LinuxでFlashは何故上手く動かない? – スラッシュドット・ジャパン“でSolarisを推している人が居たので試してみました。

OpenSolarisSun Microsystemsが開発するSolarisというUNIX系OSのオープンソース版です。(Linuxではありません。)

OpenSolarisのデスクトップ環境はLinuxでもよく採用されるGNOMEが採用されています。パッケージ管理とかはGUIツールが用意されているみたいですが、詳しい事はよく分かりません。

WebブラウザはデフォルトでMozilla Firefoxが採用されています。

OpenSolaris 2008.11のGNOMEテーマの美しさに驚く人も居るかもしれませんが、それはNimbusというテーマです。Linuxにも導入可能みたいです。

参考

Flash Playerが安定する事を期待しつつライブCDを起動してみましたが、ブートの途中で止まってしまいました。

Ubuntu(デスクトップ版 日本語 Remix) 8.10編 (ubuntu-ja-8.10-desktop-i386.iso)

Ubuntu 8.10

Ubuntu 8.10ライブCD起動失敗

その他SS : 画像2

Ubuntuは雑誌とかで良く取り上げられているらしいLinuxディストロです。デスクトップ用途に限れば1番人気らしいです。

参考

UbuntuはDebianの派生Linuxディストロです。パッケージ管理もdeb、apt-get、apt-getのGUIフロントエンドであるSynapticを搭載している点等もDebianと同じです。デスクトップ環境はGNOMEを採用しています。

WebブラウザはデフォルトでMozilla Firefoxが採用されています。

Debianとの違いはバージョンアップの感覚が決められており、Debianよりも頻繁に新バージョンがリリースされるという点らしいです。

というわけでUbuntuに挑戦してみましたが、ライブCDはブートの途中で止まってしまいました。

Debian GNU/Linux 5.0編 (debian-500-i386-CD-1.iso)

Debian GNU/Linux 5.0

VirtualBox上で動かしたDebian GNU/Linux 5.0

Debianはサーバー用途にもよく使用されているLinuxディストロです。Debianから派生したLinuxディストロは数多く存在します。Debianは数多くのアーキテクチャに対応しているのも特徴です。

Debianのパッケージ管理はdeb、apt-get等非常に強力なものが用意されています。デスクトップ環境にはGNOMEが採用されています。

WebブラウザはデフォルトでIceweaselというMozilla Firefoxの商標変更プログラムが使用されています。

インストールもすんなり成功し、起動も成功しました。ですが解像度が800×600以上になりません。最近は画面解像度をXRandRで変更するらしいのですが、

xrandr: Configure crtc 0 failed

というエラーが出て画面解像度が変化しません。もしかしたらmodelineが間違っていたのかもしれません。

IntelのビデオドライバをIntel Linux Graphicsからダウンロードし、シェルスクリプトを実行してみました。ですが、

./configure: line 4857: syntax error near unexpected token `XINERAMA,'
./configure: line 4857: `XORG_DRIVER_CHECK_EXT(XINERAMA, xineramaproto)'

というエラーの解決方法がどうしても分かりませんでした。

自分の力不足を嘆きながらも次のLinuxディストロを探すことにしました。

openSUSE 11.1(ライブCD GNOME版)編 (openSUSE-11.1-GNOME-LiveCD-i686.iso)

openSUSE 11.1

openSUSE 11.1ライブCD(GNOME)起動失敗

その他SS : 画像2 / 画像3 / 画像4 / 画像5

openSUSEはSUSE Linux Enterpriseという商用Linuxのオープンソース版です。

YaSTという非常に強力なGUIのシステム管理ツールが特徴的です。パッケージ管理システムはrpmを採用しており、rpmパッケージやリポジトリもYaSTで管理する事が出来ます。openSUSE 10.3からは”1-Click Install”というものも採用されています。

インストールイメージはライブCD版とDVD版があり、ライブCD版は更にGNOME版とKDE版があります。DVD版にはGNOME、KDE、Xfce等の数多くのデスクトップ環境が収録されています。

WebブラウザはデフォルトでMozilla Firefoxが採用されています。

というわけで、GNOME版のライブCDをブートしてみましたが、ブートの途中で止まってしまいました。

SimplyMEPIS 8.0(非公式日本語版)編 (SimplyMEPIS-CD_8.0.00-rel_32-jp.iso)

SimplyMEPIS 8.0

VirtualBox上で動かしたSimplyMEPIS 8.0

SimplyMEPISはDebianの派生Linuxディストロです。Debian同様パッケージ管理にはdeb、apt-get、Synaptic等の強力なものが用意されています。apt-getのリポジトリはDebianと共有の様です。デスクトップ環境はKDE3.5を採用しています。

ライブCDのダウンロードはライブCDの部屋からしました。

WebブラウザはデフォルトでMozilla Firefoxが採用されています。

ライブCDの起動は成功しました。ライブCDのログイン画面にはパスワードが設定されています。ユーザーは”root”と”demo”が用意されており、”root”ユーザーでログインする場合はパスワードも”root”、”demo”ユーザーでログインする場合はパスワードも”demo”とすればログインできます。

ライブCDのログイン後のデスクトップの表示はとても時間がかかりました。おそらく30分くらいかかったと思います。ライブCD上のアプリケーションの動作も遅いのでPuppy Linuxで先にパーティションを作っておく事にしました。

SimplyMEPISのインストールはおそらく2時間程度で終了しました。インストール後のSimplyMEPISはわりとスムーズにアプリケーションも動作しました。デスクトップの起動等も遅すぎるという事はありません。解像度もすんなり1024×768になりました。

肝心のFlash Player 10も安定動作しました。ですが馬鹿でかいFlashを貼り付けているサイトは重かったりするので、FirefoxのNoScriptという機能拡張でFlashを自動で読み込まないように設定しました。

Debianの時もそうでしたが、Synapticが若干重く、検索に少々時間がかかります。apt-getをコンソールから使った方がよさそうです。

というわけで、ネット専用機にはSimplyMEPISを載せる事にしました。

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