openSUSE 11.2(公式サイト)のKDE4、32bit版Live CDの日本語デスクトップ環境構築メモ。

はじめに

openSUSE(SUSE Linux)とはSlackwareから派生し、RPMパッケージ管理システムを採用したLinuxディストリビューションです。

リポジトリからのパッケージのインストールは、zypperコマンド(解説:en, ja)又はYaSTという強力な管理ツールから行う事が出来ます。

(YaSTからリポジトリのソフトウェアをインストールする方法 : YaST→ソフトウェア→ソフトウェア管理)

openSUSEのインストール

openSUSE 11.2のインストール自体は優れたGUIインストーラーが用意されているので簡単です。

インストールの流れ(前半)
  1. 言語とキーボードレイアウトの選択。
  2. タイムゾーンの選択。
  3. パーティションの設定。(パーティションの設定は慎重に。)
  4. ユーザー名とパスワードの設定。
  5. インストール設定の最終確認。
スクリーンショット

Live CDのブート / インストール開始画面 / パーティションエディタ

インストールの流れ(後半)
  1. リブートが求められた後、Live CDが起動したらBoot from Hard Disk(ハードディスクから起動)を選択します。
  2. 自動設定が行われる。
  3. インストール完了。
スクリーンショット

自動設定 / 最初のログイン

時計の同期の設定

時計をNTPサーバーと同期させるようにします。

  1. YaSTの”Clock and Time Zone”を起動。(YaST→System→Date and Time) (スクリーンショット)
  2. “Clock and Time Zone”が起動したら、”Date and Time”の”Change”ボタンをクリック。
  3. “Synchronize with NTP Server”というラジオボタンを選択。
  4. “NTP Server Address”のプルダウンメニューに適当なNTPサーバーのアドレスを入力。(参考 : NTP サーバ一覧 (Yoshi’s Memo)) (スクリーンショット)
  5. “Synchronize now”ボタンをクリック。
  6. “Save NTP Configuration”のチェックボックスを有効にする。
  7. “Change Date and Time”の”Accept”ボタンをクリック。
  8. “Clock and Time Zone”の”OK”ボタンをクリック。

アップデート

Live CD版のインストール直後は日本語が不完全ですが、アップデート後はちゃんと日本語化されます。

  1. YaSTの”Online Update”を起動。(YaST→Software→Online Update)
  2. 何もせずに”Accept”をクリック。(アップデートは時間が掛かる場合があります。) (スクリーンショット)
  3. 一旦ログアウトします。

リポジトリの追加

必要な場合は公式サイト等を参考にしてリポジトリをYaSTに追加します。追加し過ぎるとYaST パッケージマネージャの起動が遅くなりますので注意が必要です。

Packmanリポジトリは追加しておいたほうが便利です。

リンク
リポジトリの追加方法(Packmanの例)
  1. YaSTの”設定されたソフトウェアリポジトリ”を起動。(YaST→ソフトウェア→ソフトウェアリポジトリ)
  2. “追加”ボタンをクリック。
  3. “URLの指定”のラジオボタンを選択。”次へ”ボタンをクリック。
  4. “リポジトリ名”には適当な名前を、”URL”にリポジトリのURLを入力。”次へ”ボタンをクリック。 (スクリーンショット)
  5. “信頼できない GnuPG Key キーを取り込む”というウィンドウが出てきたら”取り込み”ボタンをクリック。
  6. “設定されたソフトウェアリポジトリ”ウィンドウの”OK”ボタンをクリック。

ディレクトリ名を日本語から英語に変更

homeディレクトリ以下に”ドキュメント”や”画像”等といった日本語ディレクトリが存在しますが、そのままではターミナルを使う際都合が悪いので、英語に変更します。

参考

リポジトリからxdg-user-dirs-gtkをインストールします。

su
zypper in xdg-user-dirs-gtk

“xdg-user-dirs-gtk”のインストール後、管理者権限(suコマンド)からログアウトし、以下のコマンドを実行。

LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

コマンド実行後、”Update Standard folders to current language?”というウィンドウが出てくるので、”Don’t ask me this again”というチェックボックスを有効にし、”Update Names”というボタンを押します。 (スクリーンショット)

その後一旦ログアウトします。

デスクトップフォルダも”~/デスクトップ”から”~/Desktop”に移動していますので、ショートカットも新しいフォルダにコピーしておきます。

フォントの変更

openSUSE 11.2のデフォルトの日本語フォント設定(おそらくIPAフォント)では、Adobe Flash Playerとの相性が悪いらしく、半角英数字の表示が正常に行われません。それを修正する為にシステムのフォントを変更してしまいます。

KDE システム設定のフォントインストーラー等を使用して、M+ IPAフォントIPAモナーフォントをインストールします。フォントインストーラーを使用する場合は、インストール先をシステムに指定。(openSUSE 11.2にはデフォルトでVLゴシック、さざなみフォント、みかちゃんフォント等が入っています。)

/etc/fonts/suse-generic-names.conf/etc/fonts/suse-post-user.confをテキストエディタで開き、IPAフォントよりも上にM+ IPAフォントやIPAモナーフォントを追記します。(スクリーンショット)

編集後は一旦ログアウトします。

suse-generic-names.conf (編集例) (追記部分:強調)
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>

<!--
  Mark common families with their generics so we'll get
  something reasonable
-->

<!--
  Serif faces
 -->
	<alias>
		<family>Georgia</family>
		<family>Bell MT</family>
		<family>Thorndale AMT</family>
		<family>SUSE Serif</family>
		<family>FreeSerif</family>
		<family>Liberation Serif</family>
		<family>HGMinchoL</family>
		<family>HGPMinchoL</family>
		<family>HGPMinchoB</family>
		<family>HGSMinchoB</family>
		<family>HGMinchoE</family>
		<family>HGPMinchoE</family>
		<family>HGSMinchoE</family>
		<family>IPAMonaMincho</family>
		<family>IPAMonaPMincho</family>
		<family>IPAMincho</family>
		<family>IPAPMincho</family>
		<family>Sazanami Mincho</family>
		<default><family>serif</family></default>
	</alias>
<!--
  Sans-serif faces
 -->
	<alias>
		<family>Trebuchet</family>
		<family>Segoe</family>
		<family>Andale Sans</family>
		<family>Albany AMT</family>
		<family>SUSE Sans</family>
		<family>FreeSans</family>
		<family>Liberation Sans</family>
		<family>HGGothicB</family>
		<family>HGPGothicB</family>
		<family>HGGothicE</family>
		<family>HGPGothicE</family>
		<family>HGSGothicE</family>
		<family>HGGothicM</family>
		<family>HGPGothicM</family>
		<family>HGSGothicM</family>
		<family>M+1VM+IPAG circle</family>
		<family>M+1P+IPAG</family>
		<family>IPAMonaGothic</family>
		<family>IPAMonaPGothic</family>
		<family>IPAGothic</family>
		<family>IPAPGothic</family>
		<family>Sazanami Gothic</family>
		<family>Baekmuk Gulim</family>
		<default><family>sans-serif</family></default>
	</alias>
<!--
  Monospace faces
 -->
 	<alias>
		<family>Fixed</family>
		<family>Cumberland AMT</family>
		<family>SUSE Sans Mono</family>
		<family>FreeMono</family>
		<family>Liberation Mono</family>
		<default><family>monospace</family></default>
	</alias>

</fontconfig>
参考
Adobe Flash Playerの表示(YouTube) : 他のOSとの比較
openSUSE 11.2 Windows 7 OpenSolaris 2009.06
修正前 修正後
openSUSE11.2でのFlash Playerの表示(修正前)(Mozilla Firefox 3.5.5) openSUSE11.2でのFlash Playerの表示(修正後)(Mozilla Firefox 3.5.5) Windows 7でのFlash Playerの表示(Mozilla Firefox 3.5.5) OpenSolaris 2009.06でのFlash Playerの表示(Mozilla Firefox 3.1 Beta 3)

ビットマップフォントの無効化

デフォルトではビットマップフォントを優先的に使用するらしいので、フォントにアンチエイリアスがかかってたほうがいい場合は無効にする。

  1. YaSTの”/etc/sysconfigエディタ”を起動。(YaST→システム→/etc/sysconfig)
  2. Desktop→USE_EMBEDDED_BITMAPSを”no”に設定する。 (スクリーンショット)
  3. 再ログイン。

小ネタ

  • Dolphin又はKonquerorのアドレスバーにapplications:/と入力すると、インストールされているアプリケーションのショートカットが表示される。”applications:/”をDolphinの場所パネル等に登録しておくと便利かも。 (スクリーンショット)
  • openSUSEには”zypper moo“という隠しコマンドがある。

2 Comments »

  1. とてもよくまとめて下さっていて助かりました。ありがとうございます。
    zypper moo は笑えました

  2. >>匿名 さん
    こちらこそ読んで下さいまして有り難うございます。

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